がんばれ内林久徳 2000/4/9
ダービーが終わって、タイトルを取った岡部芳幸より取れなかった内林久徳の方が話題になってる・・といったら近畿地区の客のひいき目だろうか。
彼が、事故点で地元宮杯もグランプリもフイにしたのは、このページをのぞきに来てくれてる方ならご存じのこと。彼ほどの選手がグランプリに出られないなんて・・。あまりにも厳しすぎるルール。
っと思っていたのだが、最近「本人が納得の上なんだからいいじゃないか」と思うようになった。確かに彼が宮杯やグランプリに出てこないのはつまらない。だが、事故点制度が(内林も含めた)選手の身を守っているのも事実。事故点のせいで有力選手が力を出し切らない競走したり、逆に大きなレースに出られないと、車券の売上が減るという指摘があるが、競輪選手全員に"事故点無用"の競走をやられたら、その方がよっぽど車券が買いにくい。
もともと、今年はたとえ事故点がなくとも"賞金でグランプリ出場"は無理かも知れないのだ。というのは、これまでの神山・吉岡のようにタイトルを独占する選手が居なくなり、今年は6特別すべて違う選手が優勝しかねない。既に権利を持ってる太田真一を含めると7人。これで、誰かが間違ってシドニーでメダルでも取ってしまうと、それで9人枠が埋まってしまう。今年グランプリへ出るにはタイトルを取るしかないのだ。
今日の観音寺記念準決・内林1着。客が思っているより本人はサバサバしているらしい。彼はホンモノのプロだと思う。
先行1車 2000/1/9
1月9日和歌山記念前節2日目 電投55#
6R S級選抜 発走13:31
補充に乗る今泉が売れている。とはいえ引っ張る礒野はマーク屋、実質山内の先行1車。これが結構好配当。
「よし、先行1車は頭勝負」 山内の頭から主だったメンバーに流した。
礒野=今泉の2段駆けを最終バックで山内が捲りきる。
「よおし、ええぞお」
が、なぜかその番手に黄色い服がハマっている。
「ゲッ、星島一成は買ってへんぞ、誰か突っ込んで来てくれえっ」
直線、インをすくって青い服が突っ込んできた。
「よっしゃあ、もらったああっ」
・・あれ? 4番車って誰だっけ。 エッ、高橋美行?。
「おまえも買ってないっっ」
1着3山内 大作 2着4高橋 美行 3着6星島 一成
枠番3−4 2640円 車番3−4 8340円
山内の頭で6点買い。切った2人が2着と3着。
7R S級選抜 発走14:01
今度は中井の先行1車。地乗りは競りだが、補充中村はもともとマーク屋。マーク屋の後ろで競ってもどうしようもあるまい。オッズを見ると、スジの3−9は安いが他は結構いい配当。
もう、同じ失敗はしない。中井の頭で総流しだ。たのむぞ中井、昔のA級時代のように、またオレを助けてくれよお。
中井、差される。
1着7川口 満宏 2着3中井 護 3着9窓場加乃敏
枠番3−5 660円 車番7−3 1670円
そして、今日の「締め切り5分前」
1月10日和歌山記念前節決勝 電投55#
11R S級決勝 発走16:15
と、言うわけで決勝は金古の先行1車。表裏総流ししたって儲からへんよなあ・・。まあ、中澤孝之が来たらプラスになるかも知らんが。
車番 9−7 9=1
結果
11R 号砲。一瞬のけん制の後、金古が前受け。小倉中団、渡会後方で淡々と周回。
打鐘で渡会が先行体勢にはいるが最終ホームで金古が一気に叩く。内林が佐々木を捌いて番手を奪う。佐々木は内林の後ろに収まったが、最終バックで小倉に追い上げられる。直線、逃げる金古を内林が追い込む。小倉も続いて。
1着1内林 久徳 2着2小倉 竜二 3着3小橋 正義
枠番1−2 1860円 車番1−2 3300円
真っ向勝負 1999/9/30
「責任者呼んでこんかえ!」
甲子園AS最終日、岸和田場外・特観席。1人のオヤジが警備員相手にくってかかっている。どうやら盗難にあったらしいのだが、それに逆上して警備員に八つ当たりしているらしい。
「何なえ、お前ら警備員て何のためにおるんじゃあ」
「ワシの携帯電話に新聞にタバコまであらへん。こんなもん盗るヤツおると思うかえ」
オヤジの怒りは収まらない
「うるさいヤツやのう」
「盗られた自分がどぐさいんやんけ」(注:どぐさい=どんくさい)
「早よ、どっか連れて行けよ。うるそうて、予想でけへんやんけ」
回りの客が遠巻きに様子を眺めていたのだが、そのうち、そのオヤジが自分の座席を2階と3階とを間違えていたことが判明。
「アホじゃ、ありゃ」
「他の警備員が見に行ったら、2階のおんなじ番号の席に、携帯も新聞もタバコもちゃんと置いてあったらしいで」
「あんまりやからまくと、あとで恥かくでえ」(注:やからをまく=無理を言ってゴネること)
6日間の長丁場もいよいよ最終盤。客の方も煮詰まってきている。
9月29日甲子園オールスター最終日
10R S級順位決定 発走15:40
オッズは割れ気味。7−3が7倍、7=1が8〜9倍で一桁オッズはこの3点。だが、小倉・三宅とも先行は無い。競走を壊すなら大阪3人だが、この3人では残念ながら何もできないだろう。稲村のスーパー流し先行が決まるはずだ。そう思った。
準地元の特別で1年くらい前から楽しみにしていたのに、いざ始まってみると車券の方は全く見当違い。気が付くと、ここまですでに顔が青ざめるくらい負けている。今日も、仕事をなんとか午前中で終わらせてきたのにここまでノーホーラ。特別の決勝戦なんて滅多に車券は当たらない。取り返すならここで勝負するしかない。
27倍の2−1に福沢諭吉を投入した。
最終ホーム、前に出た稲村が流す。レースを壊すなら大阪勢だが、結局何もしない。が、小倉が東出に競りを挑んだ。
一瞬「ゲッ」と思ったが、いくら何でもヨコなら東出が勝つだろう。かえってこれで東出の差し目が確率減って好都合。いいぞ小倉、いい度胸だ。東出が小倉を捌く。そして最終4角。
小倉の競りはしっかり東出にダメージを与えていた。東出は稲村を差せなかった。おまけにその後ろの児玉に喰われたのだった。
1着2稲村 成浩 2着7児玉 広志 3着1東出 剛
枠番2−5 1750円 車番2−7 4990円 ・・わたしのASは終わった
競りを売りにしながら自分より弱い相手としか競らない選手も多い。だが、あえて東出に競りに行った小倉には拍手を贈っていいと思う。彼は彼なりに真っ向勝負に出たのだ。
ASは終わった。6日間(7日間?)自分なりに勝負して、まあ一種の満足感は感じるように思う。小倉同様、結果は出せなかったけどね。